otona

治療コンセプト

矯正治療の目的の一つに、歯の寿命を延ばすことがあります。歯並び、咬み合わせに問題があれば、それぞれの歯にかかる負担が大きくなります。 また、うまく磨けなければ、虫歯、歯周病になる可能性はかなり増えます。歯並びが良ければ、歯列全体で咬み合うため、個々の歯にかかる負担が減り、歯磨きもしやすくなります。 適切な衛生管理により、生涯ご自分の歯で食べることは、決して無理なことではありません。 呆けと咀嚼の関係が指摘されていますが、咬み合わせは、生涯我々の健康に大きく関係しております。 よく咬めること(正常な咀嚼機能の回復)により、顔や顎の筋肉がバランスよく発達し、豊かな表情となります。 また口元もすっきりとし、生き生きとした印象になります。 健康的で美しく整った歯並び、さわやかな笑顔は、貴重な財産となるでしょう。 私たちは矯正治療を通して、皆様の健康と幸せに少しでも貢献できればと考えております。

治療の流れ

1 treatment-flow-icon1.png
矯正相談

治療内容(治療方法、期間、費用など)、お悩みの点についてご相談いたします。

2 treatment-flow-icon2.png
検査

写真、レントゲン、歯型などをとります。

3 treatment-flow-icon3.png
診断

検査の結果に基づき、あなたに一番適切な治療方針についてお話しします。

4 treatment-flow-icon4.png
治療準備

歯磨き指導、歯のクリーニング、装置の準備。

5 treatment-flow-icon5.png
治療開始

実際に治療へと進みます。

6 treatment-flow-icon6.png
保定

治療が終了したら、保定治療へと進みます。

検査内容

  • 問診、口腔内診査、フェイスボウトランスファー、上下顎の印象採得の他、 頭部のレントゲン(頭部X線規格写真)、歯のレントゲン(オルソパントモグラフィー)等の画像撮影を行います。 必要に応じ顎顔面のCT、顎関節のMRなどの画像診断を行います。
  • 歯の型を咬合器に取り付け(※1 マウント模型)、咬み合わせのズレ、顎関節との関係を調べます。 あるいは、口腔内デジタルスキャナー(※3)で歯列の三次元データを採得します。
  • サリバテスト(※2 カリエスリスクテスト)により、唾液の性状、虫歯菌の活動性などを調べます。

※1 マウント模型

フェイスボウトランスファー

フェイスボウトランスファー

咬合器

咬合器

咬み合わせと顎関節の関係を、フェイスボウトランスファーで作製したマウント模型を用いて診査します。 細かな顎の動きと、それに伴う咬み合わせ上の問題を検討します。また、上下顎の前後的および水平的バランスを評価します。

※2 カリエスリスクテスト

唾液緩衝能

唾液緩衝能

ラクトバチラス菌

ラクトバチラス菌

ミュータンス菌

ミュータンス菌

※3 口腔内デジタルスキャナー

口腔内デジタルスキャナー

口腔内デジタルスキャナー

診断

採得したデジタルデータをコンピュータ解析します(セファロ分析および治療シミュレーション)。 またマウント模型では、咬み合わせ(咬合)の問題および上下顎骨の前後的および垂直的バランスを評価して治療方針を決定します。 サリバテストでは、口腔内の細菌と唾液の性質を評価し、現在の口腔内環境に合わせた虫歯予防プランを作成します。 検査結果を元に十分な相談の上、できる限り希望に沿えるよう適切な治療の計画を立てます。

セファロ分析

セファロ分析

頭部X線規格写真

頭部X線規格写真

治療シミュレーション

治療シミュレーション

治療方法・装置・その他

永久歯列の治療で、歯を動かすためにワイヤーの力を利用して歯の移動を行う装置をマルチブラケットアプライアンスと呼びます。 セルフライゲーションブラケット装置(デーモンクリア)、歯の裏側に装着するカスタムメイド型リンガルブラケット等の種類があります。 ワイヤーを使わないものとして、マウスピース型矯正装置(インビザライン:完成物薬機法対象外の装置)があります。 これは半透明なマウスピースを1日20時間を目安に装着することで歯を移動します。

デーモンクリア

デーモンクリア

リンガルブラケット

リンガルブラケット

インビザライン

インビザライン

ホワイトワイヤー

ホワイトワイヤー

アンカースクリュー

アンカースクリュー

インビザラインの特徴

  • 口腔内が衛生的
    取り外し可能なため、治療中でも簡単に歯のお手入れができ、口腔内を衛生に保つことができます。
  • 治療中でも目立ちにくい
    目立ちにくいため、周囲にほとんど気づかれずに治療が進みます。
  • 装着感が良く、予測実現性に優れている
    目立ちにくいため、革新的なテクノロジーや機能、素材により、装着感が良く、予測実現性にも優れた矯正治療を行えます。
  • 通院回数が少なく、トラブルも少ない
    通院は6~8週間ごとに一度で、マウスピース自体は1週間毎に交換します。このため破損などのトラブルもほとんどありません。
  • 感染リスクの軽減
    通院回数が少ないため接触回数が少なく、処置時間を減らすことが可能なため感染リスクの軽減が期待できます。

マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)の薬事認証について

マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)は、アメリカのアラインテクノロジー社より提供されているカスタムメイドの矯正装置で、
これまで世界80か国以上で800万人以上の治療実績があります。(2019年現在)
インビザライン・システムは、FDA(アメリカ食品医薬品局)の医療機器として認証を受けているマウスピース装置で、
ISOを取得している最新の工場で製造されています。
日本において、インビザラインを含む国内外のすべてのカスタムメイドのマウスピース型矯正歯科装置は、
それぞれの患者様ごとに作成している装置で、市場流通性がないことからその完成物は医療機器法法の対象外であり、
医薬品副作用被害救済制度が適用されない場合があります。
マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)のマウスピース材料自体は日本の薬事認証を得ております。

インビザライン01

保定治療

保定治療とは、保定装置を用いて動かした歯が元に戻らないよう固定する治療のことです。歯の裏側に細いワイヤーを接着したり、半透明 マウスピースを使って固定します。通院は、3ヶ月~6ヶ月に1回程度で、歯ならび咬み合わせのチェックとクリーニングを行います。

外科矯正治療について

うまく咬みきれない、食事に時間がかかる、丸飲みしてしまう等の症状がある場合、上下の歯がうまく咬み合っていないかもしれません。

そのような場合に上あごが突出している(上顎前突)、下あごが前に出ている(受け口、反対咬合)、あるいは前歯の間に上下的に隙間がある(開咬)、 下顎が横にズレている(顎偏位)、ガミースマイル、顔面非対称、ロングフェイスなどの症状を伴うことがあります。

このような症状で歯の移動だけでは治療困難で高度な変形(顎変形症)が認められるとき、歯ならびを揃えた後に、 顎の骨を外科的に移動して上下の骨格を合わせて咬み合わせを治します。このような治療を、外科矯正治療と呼びます。

外科矯正治療